憧れのイギリスの田舎、湖水地方に行ってみた

ウィンダミア湖クルーズ船 イギリス

なんとなく、湖水地方に行きたい

私が最初にイギリスに来たのは15年前で、その時は主に見て回ったのはロンドンだけで、いつか美しいと有名な湖水地方などの田舎の方にもぜひ行きたいと思っていた。イギリスの人々は自然を愛する人が多く、レイク・ディストリクト国立公園の自然をそのままの姿で保存するためのプロジェクトも行っており、今も美しい姿を保っているという。

自然が大好きな私は、チャンスが回ってきた!と今回の旅で、湖水地方へ行くのを提案。(私も旦那氏も、特にピーターラビットやワーズワースのファンというわけではない。)

ロンドンから高速列車の旅、羊に和む

バーミンガム・ニューストリート駅からアヴァンティ・ウエストコーストという高速列車でオクセンホルム・レイク・ディストリクト駅へ。バーミンガム・ニューストリート駅を15:07出発で、オクセンホルム・レイク・ディストリクト駅17:22到着予定だったのだけれど、遅延して18時前くらいの到着。道中、列車の窓からイギリスの広大な田舎風景が見えた時は、「ついにイギリスの田舎に来たんだなぁ~」となんとなく感慨に耽ってしまった。時々羊の群れも見えたりして心が和んだ。

さらにオクセンホルム・レイク・ディストリクト駅からローカル線でウィンダミア駅へ。こちらの所要時間はだいたい20分。高速列車よりも人がかなり少なく、観光客らしくスーツケースを持っている人はほとんどいなかった。ロンドンから湖水地方まではかなり距離があるので、やはり観光客は少ないみたい?

ウィンダミア駅

高速鉄道とローカル線を乗り継ぎ3時間半。ついに湖水地方へ。

ウィンダミアに宿泊、水道水もおいしい!

ウィンダミアでは「ホワイトローズ」という民泊にお世話になった。到着したのは20:00頃だったのだけど、オーナーの方はフレンドリーで、とても親切に案内してくれた。石造りに、真っ白のドアと窓枠の凝ったデザインのかわいらしいお家。お部屋自体はそこまで広くはないけれど、ベッド、シャワールーム、洗面所が付いており機能は十分。ヒーターも付いているので、冬でも寒いということはない。ヒーターはラジエータータイプで、日本では見たことがなく最初は使い方が分からなかったのだけど、つまみをグルグル回しているうちに温かくなってきた。テーブルにはコーヒーや紅茶も揃っているし、壁にはテレビも付いていて、設備はなかなか充実している。

ホワイトローズ

民泊が密集しているエリアにある民泊「ホワイトローズ」。オーナーさんもフレンドリーでおすすめの観光名所も教えてくれる。

驚いたのが水のおいしさ。この部屋の洗面所の蛇口のそばに、”飲める水”と張り紙がしてある。旅行中、私たちはミネラルウォーターを買って飲んでいて、なんとなく水道水は避けていたのだけれど、試しに飲んでみたら、これがうんまい!日本で普段飲んでいる軟水と変わらないくらい飲みやすく、ほんの少し甘みを感じる。ミネラルウォーターよりもうまいので、びっくらこいた。さすが、自然が豊かな湖水地方の水。

イギリスの朝食!そして、ダークマター?

ここの宿では朝食付きのプランにしたので、翌日の朝はイギリスの伝統的な朝食を堪能することができた。

オーナーさんから付け合わせを「ハッシュドポテトかブラックプディングを選ぶことができるけど、どっちにする?」と訊ねられた。ブラックプディング・・・??初めて聞く食べ物だけど、まったく想像がつかない。旦那氏は安全牌でハッシュドポテトを選び、私の方は「せっかくだし」という思いと、怖いものみたさでブラックプディングとやらを選んでみることにした。まぁ、ブツを見ればだいたいどんな味か想像できるでしょう。私が「じゃあ、ブラックプディングで!」というと、オーナーさんは「僕もブラックプディングは好きだよ、君はチャレンジャーだね!」と。・・・ん?チャレンジャー?若干引っ掛かりながらも、朝食を待つことにする。

そしてしばらく経って朝食が出てきた。「おお~!これが本場のイギリス・ブレックファーストか!」とテンションが上がる。薄切りのカリッカリなパン、オレンジジュースと、白くて丸っこいティーポットには熱々の紅茶。たっぷりのバターも用意されてある。ワンプレートには、ベーコン、ソーセージ、スクランブルエッグ、トマトとオリーブ?を焼いたのに加えて、ベイクドビーンズ。これは名前にベイクドとあるが、白インゲン豆をトマトのソースで煮詰めたものらしい。

そしてブラックプディング。なるほど、これは予想に反して、ブツを見てもまったく味の想像がつかない。なぜならそこにあったのは真っ黒な物体。ダークマターである。見慣れた食材の中で、明らかに異様な存在感を放っている。日本で日常に食べる黒い食べ物といえば、せいぜい黒ゴマや黒豆くらいの小さなもので、それを見たときは少し引いてしまう程のインパクトがあった。ちなみに旦那氏はやや引きつった表情。肝心の味はというと、鉄分を感じる味というか、もしかしたらレバーに近い食べ物なのかもしれないが、それよりはだいぶ血の味がする。食感はソーセージのよう。

あとで調べてみたら、ブラックプディングとは、豚の血やオーツなどを腸詰したものということが分かった。最初は真っ黒に焦げているのかと思ったのだけれど、なんと濃い血の色だったのね・・・。見た目も味もなかなかグロテスクで、こんなユニークな食べ物があるのだと驚いた。こんなに貧血予防にうってつけの食べ物は他に無いのではなかろうか。人によって好みが分かれそうではあるけれど、私は完食した。

しかし朝食だけでこのタンパク質の量はすごい。

イギリスの朝食

ワンプレートの朝食。ブラックプディングの黒さが際立っている。

ウィンダミアの町を探検

ウィンダミアは小さな町で、私たちが到着していたのが夜だったこともあり、ひっそりとしていた。それでも、夜はレストランやパブが何件かやっていて食事することができた。到着した翌日に町をいろいろと見て回ると、地元の人か観光客かちらほら人が歩いており、他にも大きめのスーパーや観光案内所が駅の近くにあったり、ドラッグストア、おみやげ屋さん、コインランドリーなどもあったりで、不便さはなかった。

ウィンダミア

ウィンダミアの町。のんびりした小さな町だけど、レストランやおみやげ屋さん、スーパーもある。

イギリス最大の湖まで散歩

民泊のオーナーさんから、ボウネス=オン=ウィンダミアまで行くと湖が見られ、船も出ているという情報を得た。歩いて20分くらいで行けるとのことで、そこまで歩いてみることにした。ウィンダミアからは基本的に曲がりくねった1本道で、ボウネス=オン=ウィンダミアが近づくにつれて、お土産屋さんや工芸品のお店が増え、人通りが多くなってくる。町につくと広大な湖が広がっており、クルーズ船など、船がいくつも並んでいる(!)ついにあこがれの湖水地方にやってきたんだなぁ・・・と改めて実感。

ウィンダミア湖

湖畔の町ウォーターヘッド。すぐそばにイギリス最大の湖、ウィンダミア湖。

いきなりウィンダミア湖でクルーズ船

そこで、旦那氏が「クルーズ船に乗ってみる?」と提案。あいにく天気は雨(というかイギリスに来てからだいたい雨)だったので、迷ったのだけど、「ここまでせっかく来たし、乗ってみるか!」と、いざ乗船。

ひとまずアンブルサイドの町が近く、最寄りのウォーターヘッドという町まで片道で乗ってみることにした。当時のチケット代は10€くらいで、思ったよりも安い。
乗客は私たち以外に家族連れが1組。そりゃこの雨、この風、この寒さだものね・・・。私たちを乗せた船はゆっくりと出発。

船のデッキに出て前方を見渡すと、周りは湖とそれを囲むように山々が見える。遠くの方はうっすら霧がかかっていて、山が消え入りそうな雰囲気で幻想的。そしてなんて静かな風景・・・。これが湖水地方、最大の湖ウィンダミア湖か!

さらに進むと湖のそばに周りに家が見えてくる。小さな村のようで、のんびりとしている。気づくと、雨はもう止んで空は明るくなっていた。山の近くは天気も変わりやすいというけれど、この変わり具合は驚いた。

ちなみにクルーズ船のデッキの入り口付近にはヒーターが付いていて、12月という真冬の中での乗船にはとてもありがたかった!

ウィンダミア湖

クルーズ船からのウィンダミア湖。乗船時は雨が降っていたけれど、町が見え始めた頃には晴れてきた。

アンブルサイドをぶらぶら

船はウォーターヘッドに到着。さらにバスに乗り継いで、アンブルサイドという町まで足を延ばしてみた。他の町はのんびりとしていたけれど、アンブルサイドは観光客がたくさんいて、思っていたよりも賑わっていた。ホテルやレストラン、おみやげ屋さんが多く、散歩がてらいろいろと見て回った。私はチョコレート専門店で、いくつかおいしそうなチョコレートを買ってみたり、旦那氏はこの寒い中、アイスクリーム屋さんを見つけ、おいしそうに食べたりしていた。(!)

アンブルサイド

アンブルサイドの町。観光客が多く賑わっている。

ちなみにワーズワースゆかりの地として有名なグラスミアも、ここまでせっかく来たのだし、寄っていこうとバスに乗車したのだけれど、出発してすぐ、運行に何かトラブルがあったようで降ろされてしまい、次にいつバスが来るか分からない状態になってしまったので、こちらは断念。とはいえ、美しい湖の旅をたっぷり堪能できたので、これでも十分満足。

帰りはアンブルサイドからウィンダミアまで直行のバスで15分、これはラクチンだ。ウィンダミア湖の清らかな空気を目一杯吸い込み、宿まで帰った。

今度は1週間くらい滞在したい

湖水地方に来て、広大な湖や山々の自然の美しさにも驚いたのはもちろん、ウィンダミア、ウォーターヘッド、アンブルサイドのどこも、人々が自然に寄り添っているのが感じられる町で、すてきだなと思った。

今回の旅では湖水地方の滞在は短かったけれど、今度行くときは1週間くらい滞在して、いくつか湖を周ったり、何もしないでただのんびりしたりして過ごすようなプランを立てたい・・・!都会の喧騒を離れて静かに自然に癒されたくなった時に、また来ようかな。

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